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経営戦略中期経営計画実行支援2026-03-22

中期経営計画、なぜ多くは実行段階で頓挫するのか

By 木村 直人

中期経営計画、なぜ多くは実行段階で頓挫するのか
上場企業120社を対象とした当社の調査によれば、策定された中期経営計画のうち、3年後に主要KPIを達成したものはわずか3割に留まる。なぜ、これほど多くの中期経営計画が実行段階で頓挫するのか。 ## ボトルネックは「戦略の良し悪し」ではない 失敗する中期経営計画に共通する病理は、戦略の質ではなく「実行設計の不在」にある。具体的には、以下の3つの構造的問題が頻繁に観察される。 第一に、「戦略目標と業績評価指標の不整合」だ。中計で謳われた成長領域に資本配分されず、既存事業のKPIが現場の評価を支配し続けるケースが多い。 第二に、「変革リーダーの不在」である。中計の各テーマに対して、責任を持って3年間を率いるリーダーが任命されていない、あるいは権限が不十分というケースだ。 第三に、「進捗モニタリングの形骸化」だ。四半期レビューが報告会議に終始し、意思決定の場として機能していない。 ## 突破するための実行設計 これらを突破するためには、中計策定の段階から「実行可能性」を組み込む必要がある。当社では、戦略策定と並行して①KPIカスケード設計、②変革ガバナンス体制設計、③変革リーダー育成計画、の3点をセットで提案している。 中期経営計画は、「策定して終わり」ではなく「実行のための設計図」である。この前提に立った時、初めて経営の意志が組織の動きへと変わる。